静岡県袋井市が認知症高齢者向けの保険事業開始!地域で高齢者を守る

2020年10月から静岡県袋井市は認知症高齢者の事故などを補償する保険事業を開始しました。

袋井市では認知症の高齢者が住み慣れた地域で安心して生活ができるように、地域の人々で協力して、徘徊した高齢者を発見・保護する「はいかいSOSネットワーク」というシステムがあり、そこを通じて補償が受けられるようになりました。

保険名は「袋井市認知症高齢者等個人賠償責任保険」で、認知症の症状がある方が他人にケガを負わせるなどで法律上の損害賠償責任を負うこととなってしまった場合に、保険から1事故につき最大1億円まで補償されます。

保険料は全額袋井市が負担し、個人の負担はありません。

対象者は、
1.市内に住所を有するはいかいするおそれのある高齢者など
2.市内の施設に入所するはいかいするおそれのある高齢者など
のいずれかで、以下の条件を満たす必要があります。
1.袋井市に居住する方で、市の「はいかいSOSネットワーク事業」に登録しており本事業の利用を希望する方
2.本人及び世帯員に市税、介護保険料の滞納のない方
3.本人及び世帯員が加入している保険に同様の補償のない方

「はいかいSOSネットワーク」の事前登録は袋井市地域包括ケア推進課で手続きを行います。
日常生活で他人にケガをさせてしまったり、誤って線路に立ち入り電車を止めてしまったりした場合に補償が受けられます。

この「はいかいSOSネットワーク」では、実際に認知症の高齢者が行方不明になってしまった場合、警察に連絡すれば自動的に市に連絡が行き、協力事業者などに捜索協力をお願いし、地域全体で捜索に当たります。

協力事業者も数が多く、事業者は常に募集しているので、今後も増えていく予定です。

認知症高齢者の事故増加

実は、認知症が原因で行方不明になったと警察に届け出があった人の数は毎年増加しています。今後も高齢化が進めばその数は増加すると予想されています。

そこで問題となっているのが徘徊中の事故で家族に損害賠償が生じる事です。
注目されたのは2007年、徘徊した認知症の男性が列車にはねられ死亡した事故です。

結果的にこの裁判での賠償請求は無くなりましたが、その理由は「監督義務者不在」でした。(この裁判では、賠償請求された人が監督義務者にあたらないと判断されました)これは逆に言えば監督責任が問える状況であれば損害賠償を支払う可能性があったという事です。

徘徊というのは、認知症の症状の1つです。もし、介護が必要な家族がいるならば徘徊中の事故をどう防ぐかだけでなく、起こった場合どうするか?
きちんと考えておくとよいでしょう。

(以下はニュース記事からの抜粋)

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はいかい者の事故、1億円まで賠償します 静岡・袋井市

静岡県袋井市は今月から、認知症高齢者の事故などによる損害賠償金を補償する保険事業を始めた。
他人にけがをさせたり、物を壊したり、線路に立ち入って電車を止めたりした場合に備えて、6カ月1080円の保険料を市が負担する。

はいかいの恐れのある高齢者を事前に把握する市の「はいかいSOSネットワーク事業」に登録していることなどが条件。

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